生存戦略

毎日をたいせつに生きたいオタクOL

古書店街の橋姫 博士・カオルルート感想

古書店街の橋姫 博士、カオルルート、後日談 

BLゲームの感想です。

 

博士ルート

「正直でいられないものは皆悪なのですか」

狂ってるけど一途な人って好きなんだよな〜〜!

 

水上が掬おうとしてくる玉森を突き放して自殺するのを理解できると言うのは橋姫を知っているからなのか。橋姫の縛りがちょくちょく生きてきて、便利なものより呪いみたいになってるのが上手いなと思った。

玉森と一緒に時間跳躍して博士と自室へ入った時、前屈みになって徘徊する描写に笑った。

後に玉森に抱き締められてるときも勃起してるし。

ほんと玉森のこと好きだな。

博士にも博士の後ろめたいところがあって、だからこそ一緒に堕ちていけるというのが共依存というか共犯じみているというか。

と思ったら橋に吊るされて、レジを会話のきっかけにするために予め壊してることに笑った。姑息過ぎる。

博士ルートで水上への想いを自覚する下りつらすぎるでしょ。そりゃ今まで何度も水上を助ける為に逆行しても、橋姫の他人の為に行動してはならないの縛りにかからなかったから、結局は玉森の自己愛。

自分のプライドや孤独感を守るための行動よね。そんなもん知りたくないのに突きつけてこられる設定ほんと酷くて好き。

どっかの後日談で玉森も言ってるけど、自分のことが一番信用できないし嫌いなのにそれを好むやつなんてより信用できないみたいなこと言ってたけど、わかりすぎる。

 

どのルートやってもヒロインは水上じゃん勝てっこないよ。ずるいよ。

最後の跳躍のショタ博士を掻っ攫う展開には笑ったし、未来の博士の転移?で飛んだ先がベッド同衾なのは声出してわらった。

この時間軸の博士は橋姫に目をかけられてない博士だから、不自然な玉森がわからないのかな。個人的にはラストの転移前の失明した博士を支えるエンドでも充分でしたが。あれを残して跳躍するのとかまさに自分の為に跳躍してる。

飛んだ元の時間軸が続いていく事を知ってて普通は飛べないよ玉森くん……。まぁそこで他人の為に行動してしまっては災いが起こるから正解なのかもしれないけれど。

そして、なんか急に大団円ハッピー時空に飛んでしまった感はある。みんな生きてるし、博士との関係を電話で川瀬に聞くくだり笑った。そうだよね分かるよそんな気持ち悪い関係、怖くて深く聴きたくない川瀬の気持ちわかるよ笑

 

腹を括った玉森にキスされてるところとかの驚きようが、ちいかわみたいになってて笑った。

博士の声優さんの奇声、好きです。

これから後日談やるのですが、クリア後の人物紹介よんだら結局博士を言いくるめて眼球移植してお揃いの眼帯つけてるって書いてあって可愛いなと思っちゃった。

 

 

カオルルート

カオルが出てこないままいままでの話は玉森の空想だったから始まり、今までの話は玉森が書いた脚本でしたー!展開からの純愛ものの主役に玉森がするとわかってから皆主役の座を奪いあうのが萌えた。水上の結構図太い所好きなんだよな。

てかこの時空で博士が水上に塩対応なのなんで?笑 ちょっと面白いんですけど。

幸せな玉森たちを見てるとこっちも空想か現実か分からなくなってくる。

まぁでも今までのルート見てきたからこのシナリオで終わらないんだろうなと薄々思っていたら、15年前に既に店主の手により水上川瀬花澤は首を吊って死んでいた。

けれど幻想によって友に囲まれた姿を夢見て幸せを享受していた。孤独に耐えられなかった玉森のそばにいた現実は結局カオルだけだった。

博士も一度店に来ただけで見た目を借りただけ。

結局自分に都合のいい箱庭を作りそれに浸っていたところから、店主に崩され現実に目を向けるしかなくなった。

お互いに孤独を埋め合うカオルと長年連れそううちにそういうことにも絆されてーー、っていう終わりでした。橋姫を本としてまとめて結局なんてことなく梅鉢堂で現実を生きる玉森。

ちょっとカオルの心的描写ないから孤独を埋め合ったことしか私はよく分からんかったがなんでおじさんじゃないといけなかったんだ

戦災孤児PTSDでおじさんに依存してたんか?読み飛ばしてたせいか、私の脳みそが足りんのか。

 

 

 

後日譚

①水上 雨の日だけ抱かれるってなんてえっちなことしとるんだなにかあった時に水上を支えたいからと至極真っ当なことを言う玉森に成長を感じるお前本当に玉森か

奥さんがちゃんといたせてるの?って下世話に聞くとこ好きよ。きいちゃうよね〜それに堂々と宣言しちゃう水上も好き。

 

②川瀬 後日譚の一年後の川瀬の話で橋姫が移って欲しいから毎晩抱くんだろう!と言う玉森に、玉森くんが俺のために抱かれているならとっくに今までうつってるだろって言い放つ川瀬に萌えたそうだよね、自分のために抱かれてるんだね玉森くん。にっこり。これ川瀬、徳しかなくない?玉森の感情を疑いがちな川瀬には橋姫が移らないのも玉森が進んで抱かれてるって分かって愛を確かめる一環になってるんだろうな〜!

ふたりでハメ撮り展開にも笑ったけど、宿屋のジジイの合格ライン通ったってことは川瀬は美男子描写あるけど、玉森くんも普通に可愛いんだろうな。サドな川瀬と振り回されてるように見えて、自分から川瀬を理解してサド心くすぐりにいってる玉森も美味しいんだよ!!ずるいぞ!!

 

③花澤 これ本編じゃん!紀元前に飛んだふたりのその後だけど後日譚でやっとお互い向き合えるのか。ほんとこれバッドだよ救われないよたしかに地獄を称するに値する

氷川に宛てた手紙を富士に投げ入れるくだりだとか、氷川は喜びそうだけどさ〜現代で3人で友人してほしかったよあたしゃ;;

退廃的といえばそうだけどあまりに2人の未来がない。

 

④博士 博士ルートでちょくちょく巻き込まれてる川瀬おもろすぎるw

しかもちゃっかり博士の麻酔途中で切らしてるし

というか博士の本編があまりに玉森の変容に動揺して橋姫の話を出さないからしらないものだと思ってたけど黙ってただけだったんか。

そして眼球移植で記憶も橋姫同士の力で繋がったと。せ、せつね〜!川瀬本編でもそうだったけど、玉森の体験したことを知ると同時に水上への想いにも気付いてしまうのつらい。水上ほんとでかい壁だな

あと博士の妄想の悪い玉森の悪魔スチル可愛いな。

 

⑤カオル なんかほのぼのとしてるけど、歪んでる。自分が先立つことをわかっているからカオルに一人で生きていくように仕込むんだろうな〜カオルにもにゃははの笑癖うつってるんだ。

 

あとオマケ小話の博士のパンダのくだりに腹抱えてわらいました。

1番バカップルで幸せそうで嬉しいよ

f:id:sabotencyan:20220213211010j:plain

てか全てのルートでの水上の壁よ。やっぱり五億年の愛は超えられないな

 

川瀬との皮肉の掛け合いでも思ったけど、こう言葉を尽くしているつもりでも相手に伝わらなかったりだとか、救うを掬うと二重を意味を持たせたりだとか、橋姫は日本語が読めて良かったな〜(小並感)と思えるような作品でした。

読解力ないから多分完全に把握できてないけど。

副読本とかで深めていくんだろうな。

脳死でエロを享受するBLもいいけど、うんうんうなって自分で解釈して落とし込んでいくシナリオもすっごくよかった。

元が同人だからほぼくろさわ凛子さんの手によってつくられているみたいで、少数だからこそやりたいことを詰めたれたような。プレイしてプレイヤーに考えさせて後はそれぞれが答えを見つけていったり、小話や副読本で補完したりしていくのがこう古き良き同人て感じもしてよかった。

花帰葬やった当時、必死に追加ディスクと副読本買い漁ったの思い出したわ。

本当に自分が理解しきれているかはわからないけど、まぁ文字というのは読んで落とし込んでどう思うかの解釈によるとも思うので、感想は人それぞれ。

フルコンプした余韻もあり、満足感もあり、切なさや萌えもあり、すごくよかったです。macしかないからSwitch版しかプレイできないのが悔しい。エロなしでもすごくかったけど乱れる玉森も見たかったよ〜〜〜!

 

追記:公式の前日譚と後日談とQ&Aやら網羅してきました。

いやこれは見た方がいい…ありがとう公式。



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BLゲームへ
にほんブログ村